Featured image of post 地域創⽣・社会課題解決 AI プログラミング コンテストに参加してきました!

地域創⽣・社会課題解決 AI プログラミング コンテストに参加してきました!

日本各地の取り組みと、コンテストを通しての学び

コンテストについて

この度私たちはAWSデジタル社会実現ツアー2025に参加してきました。このツアーは、地域社会の「DX」を加速し、持続可能な地域創生を実現することを目的としています。AWS主催の元、「産・官・学・金」がパネリストとして、参加し、ビジョンや、実績の共有、学生のプロダクトへのフィードバックなどを行いました。

私たち3人はこのツアー内で開催されたコンテストにプレゼンテーターとして参加し、多くのことを学んできました。各々の学びと成果を皆さんにもお伝えできれば幸いです。

初めに

昨今、巷では地域創生が求められており、国や地方自治体はDX推進や技術発展のための「場」を作ることに注力しています。例えば経済産業省からは未踏GENIACAKATSUKIプロジェクトといった事業が行われており、コミュニティの形成や人材育成が行われています。

地方自治体や地場企業も同様にコミュニティの形成やコンテストの開催等の積極的な活動が行われている他、金融機関によるベンチャーキャピタルの立ち上げなど、地域の若手人材や起業家の育成も行われています。

それらの活動が実を結び、実際に様々なコミュニティが形成され情報共有やリソースの循環を通して熱意ある人々が様々なイノベーションを起こそうとしています。

知見の広がりと学び

日本各地の取り組み

日本各地で、様々なコミュニティが創生されていることを知りました。例えば新潟では学生が主体となって社会課題解決のためのイベントや活動を行う「NINNO3(ニーノスリー)」の紹介がありました。北九州の「COMPASS小倉」は市内総生産4兆円をビジョンに掲げ、創業交流会やイベントを通じて地域への思いを持った起業家を支援し、人々をつなぐ場となっています。

経済力のある地域では地方とはまた異なった様子を見ることができました。大阪市のQUINTBRIDGEでは企業パートナーと共に「学ぶ」「つながる」「共創する」を掲げ、人々の交流と挑戦の場となっています。年間700以上のイベントが行われ、日々交流しています。QUINTBRIDGEには活気ある人々が集まり、“共創プロジェクト"を通して課題解決を試みる挑戦的な場所でした。

これらの場所のすべてに共通するのはGITYと非常に似た特徴を持っているということです。学びを通して成長していくコミュニティを形成する機能を持った場所であることです。人と人がつながることで新たな交流が生まれ、宝石の原石であるユニークなアイデアは交流を通して磨かれます。

日本各地でこういった場所が誕生しているということへ驚きと機会提供のありがたさを実感しました。

政府による事業も知ることができました。経済産業省はGENIACというAI開発・発展のためのコミュニティの形成を試みています。AI開発者や企業の情報交換やフィードバックが行われています。学生向けのオンラインコミュニティ形成の構想もあり、AI開発コミュニティの裾野をより若い世代へと広げたいとのことでした。

AKATUKIプロジェクトでは、地方でのトップIT人材、企業家の人材発掘を進めるために、プロジェクトを遂行するための環境と、能力のある若手人材への投資をしてくれる環境がありました。北九州では、AKATUKIプロジェクトに採択されている学生がいて、AIの力を活用し、地域文化への理解促進と、持続可能な観光体験を創出するための観光アプリを発表しました。技術力の高さと、着眼点に驚きました。

Startup loft / AWSでは、スタートアップ支援を行っており、AWS japanの本社内には、AWS Startup Loftを設置していました。新しいものを生み出そうとする人々が集まり、刺激し合い、新たなものが生まれる場所でした。概要と利用方法は、こちらです。

参加してみての学び

次に今回のコンテスト最大の学びは、「熱意と責任感をもって挑戦することが大切」だということです。

良いものを作るには、熱意と責任感が大切だと感じました。これらがあれば、困難な壁を越えたり、モチベーションを維持して継続したり、最後の踏ん張りがきくようになると感じました。 もしこれらが欠けていると、中途半端なものしか作ることができず、良いものは作れないと思いました。

また、自分は臆病な性格なので、少しハードルが高くても、飛び込む勇気も必要だと気づかされました。

コンテスト内での優勝者は皆、熱意をもって作ったプロダクトとプレゼンで、優勝していました。 そして、自分のプロダクトに愛着と誇りを持っているひとたちだと感じます。

小林大起

発表を通じて見えた外に出す価値

私たちの作品は、新潟大会で最優秀賞を受けたことをきっかけに、「基準作品」として各地で紹介されるようになりました。これまで6会場では技術担当として裏方に回り、質問対応を担ってきましたが、AWSの滝沢さんに「せっかくだからチャレンジしてみない?」と声をかけてもらい、北九州大会では初めて発表者として登壇することに。

実際にステージに立つと、必要以上に緊張し、人前に出ると極端に硬くなる性格がそのまま出てしまいました。プレゼンの最中はカンペから目を離せず、言葉も思うように出てこない。正直、心の中では「失敗だ」とつぶやいていました。

ところが終わってみると、審査員や参加者からは「熱量がすごく伝わった」との声。自分では全くうまくいかなかったと思っていたのに、外からの印象はまるで違っていたのです。このギャップこそが大きな発見でした。

さらに、技術的な質問に加えて「このプロダクトをぜひ使いたい」という声や、導入の相談まで寄せられました。単なる説明の場ではなく、プロダクトが“次の現場”とつながる出会いの場になっていたのだと気づかされました。

今回の経験で強く感じたのは、プロダクトは公に出してこそ真価を発揮するということ。完璧な発表でなくても、外に出すことで思わぬフィードバックや新しい縁が生まれること。緊張で言葉が詰まっても、それでも伝わるものがあるということです。

これからも発表や公開の機会を積極的に持ち、外からの声を取り入れながらプロダクトを磨き上げていきたい。外に出す勇気が、次の成長を引き寄せてくれると確信しています。

山田陽仁

AWSコンテストを通して気づいた「伝える力」

今回、コンテストに参加して強く実感したのは「どれだけ良い内容でも、伝え方次第で人の受け取り方は大きく変わる」ということでした。
私はまだまだ拙く、プレゼンに自信があるわけではありません。ですが、新潟・名古屋・大阪・東京・仙台の5回のプレゼンを重ねる中でいただいた温かいフィードバックを通じて、「伝えること」の意味を少しずつ掴んでいけた気がします。

最初のプレゼンで感じたこと

最初のプレゼンで学んだのは、ただ事実を説明するだけではなく「ストーリー」があることで相手の心に届く、ということです。なぜその取り組みをしたのか、どんな思いを込めたのか。その背景を語ることで、内容以上に想いが伝わるのだと実感しました。

フィードバックに支えられて

その後のプレゼンでは、ありがたいことに「自信を持って話せているのが良い」と言っていただけたり、回を重ねるごとに一緒に回ってくださった運営の方から「すごく上達した」と声をかけてもらえました。
そうした言葉は大きな励みになり、「まだまだ」な私でも、少しずつ前に進めているのだと実感できました。

(AWSの方に「緊張は誰でもするので、優しそうな人を一人見つけて、その人を見て話して、その人が頷いたら次は違う人を見るというのを繰り返すと、緊張が多少は解れますよ😊」とアドバイスをいただいて、とても安心しました笑)

5回を通じての気づき

5回のプレゼンを通じて分かったのは、プレゼンは「完璧に説明する場」ではなく「想いを届ける場」だということです。

  • ストーリーが人を動かし、
  • 言葉が理解を助け、
  • 熱量が共感を生む。

私はまだ道半ばですが、この経験を通して「伝えること」そのものが、プロダクト開発と同じくらい大事な力だと気づきました。これからもいただいたフィードバックを大切にしながら、少しずつ成長していきたいと思います。

真庭詩音

おわりに

今回の発表でいろいろとご尽力いただいた皆様、誠にありがとうございます。多くの学びと、経験をすることができ、ものすごく勉強になりました。 GITYの皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

装飾されたユニコーンの写真

Hugo で構築されています。
テーマ StackJimmy によって設計されています。